一〇 九月の行事

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 九月は祭礼の月で市内各村の鎮守の神社では中旬頃に盛大な秋の祭りが執り行われた。また、寺院でも縁日が催された。宮沢の阿弥陀寺の薬師堂、中神の観音堂、熊野神社、拝島の日吉神社、大神の神明宮などであるが、社寺の行事については次章を参照されたい。
 旧暦八月一五日はお月見の日であるが、家によってはススキや秋の七草を飾り、栗や柿などの野菜ものと団子を供えてお月見をした。夜になると子供達が供え物をもらいに歩く風習があった。しかし、お月見は余り一般的ではなかったようである。
 なお、秋分の前後三日間は秋の彼岸で、各家では寺院に墓参に行くが、春の彼岸と同様な行事内容である。

宮沢,諏訪神社の祭礼(榊神輿)