二 屋内の神

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 各家に神棚があるのが普通で、氏神をお祀りし平素は燈明をあげ供物をする。氏神以外の勧請神も家の守護神として同じ神棚に祀った。また、お勝手、カマド、納戸、便所、蔵、井戸などに、それぞれの守護神を祀っているのが普通であった。
 右の表は現在の各町の住民を対象として、神棚にお祀りしてある神様を調査した結果であるが、カマドを司る荒神様、商売繁昌と一家の繁栄を願う恵比須様、五穀豊穰の大神宮様、水神様などが多くの家の信仰の対象となっている。

市内各地域の屋内神の信仰

 なお、これ以外に、八幡様、観音様、不動様、天神様、猿田彦をお祀りしている家が少数ではあるが信仰されている。神棚に祀られている神は各家代々の信仰に基づくものと思われるが、信仰の諸相をうかがうことができよう。