現代の科学性、合理性を尊重する時代からすれば、非科学的な内容であり、信ずる人も少ないであろうが、農耕生活の関係から長い年月を経て言い伝えられてきた様々な前兆の俗信があった。特に、天候に関するものが多いのが特徴である。
夕焼けの明日は天気
夕方虹が出ると明日は晴天
朝焼けはその日の雨
お月様がカサをかぶると翌日は雨
南に二子山が見えると雨が降る
富士山に雲がかかると風が吹く
道芝に境が二つできると台風が二回
鳥が「みのかさほしい」と鳴くと雨が降る
鳥が「つきほしい」と鳴くと天気が良い
もぐらが土をもち上げると雨が降る
くもの巣が白いと天気が良い
鴉の鳴く方向に葬式がある
ケヤキの芽が不ぞろいだとおくれ霜がある
大山詣りでまるいものを食べると雹が降る