L 普明寺(拝島町)

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 拝島山と号す天台宗延暦寺派の寺院。天正一九(一五九一)年徳川家康から大日堂が堂領一〇石の御朱印を賜ったが、普明寺は別当寺として三石を配当されているように、大日八坊の中でも由緒ある寺院である。しかし、大正六年三月の拝島の大火にあい、古記録を焼失したため創建は明確でない。『大日堂縁起』によれば、天正年間(一五七三~一五九一)に石川土佐守が創建したと記されているが定かではない。また、大永年間(一五二一~一五二七)に再建されたが、天正一三(一五八五)年に罹災し、慶安元(一六四八)年に再び火災にあったとの口碑もある。
 なお、現在の本堂は昭和十年に再建された建物である。
 本尊は大日如来である。