四 手鞠唄

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 〔歌詞〕
    あの山で光るものは
    月か星か螢か
    星なれば お手で拝む
    螢なれば 手にとり
    手にとりて 籠へ入れて
    又拝む ピカピカ ピカピカ
    さらば一貫 かしました
    センソウセン センソウセン
 手鞠唄は「童唄」の一つであり、少女の手鞠遊びの唄として広く分布しているものである。本来この唄は、遊戯唄であったものではなく、手鞠を高く投げあげ、それをうけとめながら様々な曲芸を演じた専門の手鞠芸人の技芸の一つであったものとされている。それがいつの頃からか、少女の遊戯の中にとり入れられ、童唄として全国的に広く普及したものである。