1.掛軸と繭玉かざり
養蚕の豊作を願い1月15日を中心に小正月に繭玉を木の枝にさして座敷に飾る。その時、蚕神の掛軸をかけ、ダルマを置く。蚕日待といって地域の養蚕農家が農閑期に宿をきめて、ごちそうを作り楽しんだ。
2.ダルマ
養蚕の上がり、上蔟にちなんで、ダルマの起上り小法師を縁起物として、関東地方の農村では神棚にかざる。左片目を入れ、念願がかなうと右目を入れた。
多摩地域でもダルマは瑞穂町、立川市砂川、あきる野市二宮、青梅市梅郷、八王子市高月などで作られている。拝島大師のダルマ市は有名である。
(参考文献)日本民具事典(日本民具学会)
羽村市郷土博物館紀要(11号、14号)
昭島市史
昭島の昔語り(昭島市教育委員会)
昭島近代史研究会資料集①、報告集①
昭島市民具調査指導員 小作寿郎