【概要・修理方針】

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 本体は部分解体修理(釈迦:左手首・後頭部薄材・後頭部螺髪のみ、阿弥陀:正面髪際の螺髪のみ)とし、表面層は後補も含めて尊重した。清掃、剥落止め、修理部の補箔および古色等により尊容の回復に努めた。先年度より継続する光背・台座の修理については、主に仕上げ作業等を行った。
 仕様の詳細は特に所有者側の意向に充分配慮したうえ、修理検討委員会(所有者、文化財保護審議会委員、東京都および昭島市の担当学芸員、修理担当者等により構成)によって審議決定し、下記仕様を行った。