野生のうそ鳥

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 うそ鳥は背や腹の羽毛はねずみ色、頸(くび)と尾が黒いのは雌雄(しゆう)共通です。雄(おす)は首からほほに掛けて美しい紅色をしていますが、雌(めす)にはありません。全長15cmのうそ鳥は夏シベリヤや日本の亜高山などで繁殖し、関西以西の地域では晩秋(ばんしゅう)に渡って来る冬の鳥です。

うそ鳥(雄)

 鳴き声はフィーフィーとかフィホーと低い調子の口笛を吹くかのように、やわらかく優しく鳴きます。口笛を吹くことを”うそぶく”と云ったことからうそ(鷽)という名前が付けられました。