滝宮の「うそ鳥」は木を育てて作る

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 材料はハゼノキ(実(み)は和ローソクの原料)を使います。朴(ほお)や柳も利用できますが、杉などは適さないようです。木肌が美しく粘(ねば)りがなければ、あのカールは作れないのです。「毎年の事だから自然に自生する木だけではとても賄(まかな)い切れない、境内(けいだい)北側の雑木林や横山の神社用地に種をまき、今1500本ほど育てている。利用できるまでには十数年必要だ。つい最近まで一体ずつ手作りで相当苦労したが、今は少し道具を改良し能率を上げられるようになった。それでも鑿(のみ)(木材加工をする工具)の角度が少しでもズレるとカールは作れない…製作は毎年1月から4月中旬までかかる。」と製作者の内藤與嗣男氏の談(羽床下在住)

ハゼの幼木