滝宮での始まり

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 大正の終り高松琴平電鉄が地域住民の熱い夢を実現すべく、高松~琴平間の工事が行われました。大正15年末待ち望んだ電車が滝宮にやって来ました。琴電は沿線沿いの行事の発掘や公園整備等を行います。これに天神信仰(しんこう)と相まって1934年(昭和9年3月25日)うそ替え神事が始まりました。
 当時滝宮天満宮は県社という格付けで県内の中心的存在でした。そんなこともあり、大勢の参拝者(さんぱいしゃ)でにぎわい、今に伝えています。現在、香川県内には菅公さんを祭神とする神社は36社ありますが、「うそ鳥」を利用する神社は滝宮だけです。また、四国全体では379社中、高知の潮江(うしおえ)天満宮と滝宮天満宮の2社のみが実施しています。

[滝宮天満宮]

 菅公さんの誕生日は6月25日、亡くなられたのは2月25日で、25日に因(ちな)んで行う神事が多いのです。滝宮の場合は4月25日に春の例大祭があり、その前日の神事として4月24日に定着しました。