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年占(としうら) 年は米を意味しており、今年のコメの出来、不出来を占う事。
   また関連深い天候を占う場合もあります。年初めの小正月に行うことが多いのです。
「年占(としうら)」の方法は大きく二つに分けられます。
 ① 奪(うば)い合いや競争によってその地域に豊作や福を取ろうとするもの、
 ・サトイモの茎丈を二つの地区で競う、長い方の地区が今年も豊作(滋賀、中山)
 ・削りかけを立てて燃やし煙の流れた方角が凶作(京都、八坂神社)
 ・三井寺住民と大津の住民が綱引きを行い勝った方が福を得る
 ・「玉取り」は木を削り神棚に供えた玉を海側と山側に分かれた集団が奪いあいとった方が豊作や豊漁になる(福岡、箱崎神社)
 ② 地域にほとんどの差がなく、地域全体への指導や個人の福を厳粛(げんしゅく)に託宣(たくせん)を受け、福の持ち主になろうとするもの。
 ・粥(かゆ)占い 竹の管を切り、これに一つ一つ作物名を書き粥に投じ管に入る飯によって豊凶を判断する。(福島、西会津)
 ・胡桃(くるみ)焼き、豆焼き等によって月々の天候を占った。(石川、能登町)
 ・「玉替え」神事や、全国的に行われている鷽替えなどがある。