雨も降らずに おられよか…
滝宮神社での念仏踊り
滝宮念仏踊りは、今から1,100年以上昔、讃岐の国司だった菅原道真公が、日照りの大旱魃(かんばつ)で苦しむ民・百姓を救うために、城山(きやま)の山頂で雨乞いをして、雨を降らせました。そのことに民・百姓が感謝し、道真様の徳をたたえ、踊ったことが始まりです。そして、時代とともに変化しながら伝承され現在の滝宮念仏踊りとなりました。
今の踊りは、綾南地区と綾上地区とで組織している滝宮念仏踊り保存会が、滝宮神社と滝宮天満宮の両社に奉納しています。毎年8月25日に奉納される常例念仏踊りは、両社の御祭神の慰霊(いれい)に合わせて平和と豊作の祈願の奉納です。これとは別に、日照りが続き旱魃(かんばつ)が起きた時に、臨時に雨乞いを祈願して奉納される雨乞い念仏踊りがあります。
歴史深いこの踊りは、2通りの踊りを現在まで継承(けいしょう)して来ました。昭和52年5月17日に重要無形文化財として国の指定を受けました。歴史と伝統ある地域の誇り得る文化遺産です。