[歌詞七]

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 歌詞七、涼し綾川 幼いころの 夢はなつかし 観音さんも
     消えた水車を 偲(しの)ぶやら…
 
滝宮の十一面観音さん
 
 生涯学習センターの十一面観音立像(じゅういちめんかんのんりゅうぞう)は、均整のとれた流麗(りゅうれい)な立ち姿、品性豊かな顔立ちなど、その「美しさ」に魅了(みりょう)されます。県内の仏像の中でも最も美しいもののひとつであり、滝宮の誇りうる至宝(しほう)です。
 この観音像は龍燈院綾川寺(りゅうとういんあやがわじ)の本尊(ほんぞん)でしたが、明治初年の神仏分離令(しんぶつぶんりれい)(1868年)によって、廃寺(はいじ)となり、それ以後は堂床地区(どうとこちく)の人々が集落の観音堂の本尊として譲(ゆず)り受け、大切に守られてきました。その後、重要文化財の指定を受けてからは、教育委員会が管理し、平成24年から、生涯学習センターの展示室に安置されております。
 今から千年以上の昔に造られた、気品に満ちた十一面観音立像が、私たちの郷土滝宮に伝わっているということは、その昔、龍燈院綾川寺の地域が政治や文化の先進地であったことを、物語っているようです。
  平安時代(10世紀)の制作  国指定重要文化財(昭和30年2月2日指定)
  像高176.3センチ  作者不詳