綾川流域の滝宮には、横井堰(よこいせき)(水車に使う水を貯水する所)設置に適した地理的好条件もあって、古くから、粉ひき水車が稼働(かどう)していました。なかでも中車(なかぐるま)は龍燈院綾川寺(りゅうとういんあやがわじ)の寺車(てらぐるま)(寺社の穀物を加工するために設置された水車)として最も古くから操業していたようです。戦後の復興が進むにつれ、安定的に電力が供給されはじめると、動力のほとんどが、水車から、効率の良い電動機へとかわり、綾川沿いにあった水車は、その姿を消してしまいました。
滝宮公園に移設された水車(上車)