「滝宮ばやし」は、約40年前に作られ、以来滝宮の夏祭りで歌い踊り続けられている滝宮の盆踊り歌です。この地域の人物や歴史、文化、自然などが歌詞の中にまとめられています。
平成24年の秋に、松本敦子滝宮婦人会長から、この歌詞を書いた「書額」が寄贈され、滝宮公民館二階ホールに掲げました。
目に見えて具体的なものが出来ると話題は広がり、滝宮公民館運営協議会委員から、「子どもたちに滝宮の歴史を伝える良い機会になるから、[滝宮ばやし読本]作りをしようではないか」との意見が出され制作委員8人を選任して、取り掛かることになりました。
平成25年5月1日、第1回委員会を開き、役員、編集委員会、歌詞9番までの執筆分担などの取り決めをしました。毎月1回の委員会ですが、各委員出席くださり、資料収集や報告などの協議を重ねました。協議や報告の中で、各委員、「このような歴史が潜んでいたのか…。知らなかったな…。」等、目を輝かせて話をされるのが印象的でした。
そして9月には、各委員苦労の結晶となった初稿をいただきました。初稿は、各人各様でしたが、委員長、副委員長、執筆部長、事務局との編集会議で、執筆部長を中心に文章形態、元号の書き方など、苦心討議を重ね、編集作業が進みました。
この読本は、委員8人の「滝宮を良くしていこう」という熱い思いで、誠意を尽くして作り上げたものですが、私たちは素人集団であり歴史の専門家でもありません。内容の深まりに欠けたり、認識の間違いも多々あることと思います。読んでいただき皆様方の忌憚(きたん)のないご意見等を承れば誠に幸いです。
綾川町教育委員会はじめ、行政機関の皆様、滝宮天満宮の宮司様、大林恭子先生はじめ、大勢の方々のご支援とご協力を深く感謝しています。
この読本が、滝宮の子どもたちや地域の人々に読まれ、語り継がれていき、ふるさとへの思いが深まり、ふるさと滝宮を誇りに思えるような気運が高まれば望外の喜びです。
平成26年3月30日