都川や鹿島川などの河谷には上下二段の河岸段丘ができている。千葉第一段丘は都川の上流の川井町付近では高度三〇メートルであるが、下流の都町付近では高度一五メートルに低くなる。千葉第一段丘は台地面から高さ五メートルの段丘崖の下にある。千葉第二段丘は千葉第一段丘より約六メートルの下位にある。千葉段丘は河谷の南岸か南東岸にあり、千葉第二段丘は、下流では沖積低地の下にかくれている。千葉段丘が河川によってつくられた時期は、武蔵野期の高海面につづく立川期の海退であるといわれる。このときの海面は現在の海面よりはるかに低くなった。
1―4図 都川流域の千葉段丘
1―5図 千葉段丘(多部田町)