目次
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第2章 原始・古代
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第一節 石器時代
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第四項 社会と集落
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1 貝塚のとらえ方
二 貝塚は集落である
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これまでにも、貝塚は単なる「ごみ捨て場」としてのみ認識されてきたわけではない。馬蹄形や環状をなす大型貝塚が、巨大な「ごみ捨て場」であるならば、当然、その周辺には長期にわたって大勢の人びとが生活していたにちがいないと考えられてきた。すなわち、貝塚は集落として把握されていたのである。ただ、その集落のとらえ方に、大きな問題がある。