目次
/
第2章 原始・古代
/
第一節 石器時代
/
第四項 社会と集落
2 貝塚集落の変遷
169 / 452ページ
東京湾東岸地域における貝塚の集中現象を、「貝塚文化」としてとらえる以上は、その貝類の確保によって、当時の集落や社会にいかなる影響を与え、いかなる発展を可能ならしめたか、その実態を具体的に把握しなければならない。そのためには、まず、その貝塚を残した人間集団の生活の本拠地である集落そのものの生成――発展――消滅の過程を概観してみる必要がある。