目次
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第2章 原始・古代
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第一節 石器時代
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第四項 社会と集落
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4 製塩と干貝加工
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三 保存食糧としての干貝
点在(点列)貝塚(小型貝塚)
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住居のごく近くに存在し、日々の生活に直結したもの。廃棄された住居址内に投入された小規模なものが多い。その貝の堆積は、雑多な種類が少量ずつ混入し、複雑な層がレンズ状を呈する。一度に捨てられた量はきわめて少なく、その日その日の食糧として消費されたもので、この貝塚こそ、小数家族が日々の食べかすを捨てた、「ごみ捨て場」以外のなにものでもない。