Ⅵ 城の腰遺跡(大宮町宮城の腰)

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 都川本谷から、仁戸名支谷が分かれてゆく所へ、南東から北西に向って伸びている台地(千城台地)の先端部が方形を呈している南西隅に立地している。標高は約二〇メートルを数える。仁戸名支谷をはさんで西側の星久喜遺跡と対峙する。
 遺物の出土はわずかであるが、ヘラ描文と細羽状縄文とで構成された山形ないし菱形の文様帯があり、轆轤による整形の行われているところから久ケ原式期に属する遺跡と見られている(註10)。