Ⅸ 弁天台遺跡(葛城町字弁天台)

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 現在の県立千葉高等学校の講堂の付近から裏手(北側)に広がる遺跡で、かつては、住居址の断面なども見られたとのことであるが、住宅地の発達によって壊滅した。
 櫛目状の斜行線文と轆轤のあとを残す土器が発見されており前野町式期のものと見られている(註13)。
 その中で、県立千葉高校講堂裏から発見された条痕文を有する小型の椀形土器(二―一一〇図)の表面に、籾痕が残されているのが認められ、稲作の行われていた証左とされている。

2―110図 弁天台遺跡出土の籾痕のある土器