Ⅱ 時期別の様相

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 以上のように、市内における古墳の立地が地域的に偏在することが判明したが、このような表面的な分布状態や形態別の数値だけでは、当時の文化様相の実質的な内容はなんら把握できない。まずこれらの立地や分布が、果たして、時期的にどのような変化を示しているかを検討してみなければならない。そこで、ここでは、古墳時代を前期と後期とに分け、おのおのの時期における古墳の分布の様相をごく大ざっぱに概観してみる。