第四号墳

254 / 452ページ
 径一三・二メートル、周溝外径一五メートルの円墳である。
 内部主体は墳丘裾部に設けられており、長さ二・二メートル、幅〇・六五メートルの土壙がそれと思われ、ガラス小玉が百数十個だけ出土している。それに並行して、長さ一・五メートル、幅〇・五メートルの土壙が、周溝部にテラス状に築かれた土壇(あるいは、その部分だけ周溝が掘り残されている)の上から掘り込まれ、鉄製轡(くつわ)金具二片と鉄鏃一片を出土した。これは鉄製品だけを別に副葬したのか、あるいは別の被葬者を追葬したのか、いまのところ決定しがたい。