第四号墳

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 第三号墳から北方約五三メートル、台地の西縁に位置する。前方部幅約一五メートル、高さ一・七八メートル、後円部径一八メートル、高さ二・九六メートル、全長三五メートルの前方後円墳である。
 内部主体は、墳丘東側のくびれ部、盛土下旧地表面下に設けられた竪穴式石室である(二―一三〇図)。石室の内法は長さ二・二メートル、高さ約〇・九メートル、幅は北壁で〇・七五メートル、南壁で〇・六四メートルである。ローム層に、二段の土壙を掘りこみ、ローム面下約〇・九メートルの底面を基盤として、長方形の四壁を積み上げている。また、側壁の外側には、粘土が固く充填されていた。
 石室床面からは、鉄刀二振、刀子一口、鉄鎌一、鉄鏃二〇本が出土した。鉄刀はいずれも西壁沿いに安置され、その切先は南に向けられていた。

2―130図 中原4号墳内部主体の構造(「中原古墳群発掘報告」『古代』37号)