Ⅱ 西前原遺跡(東寺山町字西前原所在)

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 葭川(よしがわ)本谷の中流地点、東側の台地に位置し、葭川本谷と廿五里支谷の谷頭によって狭ばめられた台地の尾根部に立地する。標高三〇メートル、水田面との比高は一六メートル前後である。
 この遺跡は、日本住宅公団用地として買収されたのち、加曾利貝塚博物館によって発見され、昭和四十三年八月、同博物館が予備調査を行ったものである。そのときの試掘範囲は、わずか一〇×一〇メートルにすぎなかったが、古墳時代の竪穴住居址二戸と環状周溝とおぼしき遺構の一部を発見した。