第四号遺構

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 北半分は根切り溝によって破壊されており、遺構の全貌は明らかではない。残された部分から推測すると、外法四・五メートル、内法二・三メートルの不整円形を呈する。周溝の幅は一・一メートル、深さ五~二五センチメートルであった。
 遺構の上に堆積しているのは、上から黒褐色土層及び黒色有機質土層であるが、それらの層から須恵器及び土師式土器の細片が出土した。これらの所属時期は不明であるが、須恵器の中には緑釉のかかったものが混在していた。