真間式期・国分式期

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 和泉式期から鬼高式期を経て真間式期に、著しく発達した竪穴式住居は、真間期後半から次第に規模が縮少され、内部の構造も不揃いになり、国分式期に至ると床面の形が不整形のもの、柱穴や貯蔵穴のないものが現われる一方、住居址群の中に、多数の柱穴が集中する場所が発見される。このような現象は、階級格差の増大に伴う貧困家庭の増加や、有力者が平地住居へ転換していったために起こった現象でもあろうか(二―一五二図二八〇ページ参照)。