目次
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第2章 原始・古代
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第四節 王朝時代
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第五項 王朝後半の情勢と平忠常の乱
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3 大椎城址とその周辺
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二 大椎城址の調査
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Ⅰ 大椎城址の位置と範囲
第二のネック
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第一のネックから西に迂回しながら、更に三百メートルほど南下すると、新道は急に谷に向って下降するが、旧道はそのまま西側の台地上に向っている。この分岐点でふたたびくびれて、「第二のネック」をなしている。ここで台地は八ツ手のように複雑な舌状台地をなしているが、その東側はひとつの大きな舌状台地をなしながら、そのまま南東にのびている。この東側台地の縁辺には、随所に腰ぐるわ状の遺構や、「折りひずみ」などの人為的加工の跡があって、その最先端の頂上には旧長興寺跡がある。