天台系の寺院で、千葉氏の家臣坂尾五郎治が大治五年(一一三〇)に妙見尊をまつったのが発端であると伝えられている。
ここは、『妙見縁起絵巻』四巻が所蔵されていることで知られている。これは、千葉氏の妙見信仰のいわれを描いたもので、狩野探幽門人片山三清守長筆とあるが、天文十九年(一五五〇)本庄伊豆守寄進、板倉重直補綴などの書きこみから、あるいは、もっと古く描かれたものがあったかとも思われるか、判然としたことは不明である。そのほか天正二年(一五七四)原胤栄寄進銘文の入った銅製釣燈籠が一個所蔵されている。