千葉警察署の設置

132 / 492ページ
 裁判所とともに明治六年六月にスタートしている。当初は第十一大区の出張所として取り締まりの任に当たった。
 庁舎は本町二丁目の宮原長左衛門方の民家(現電話局のところ)を借りて仮庁舎とした。ついで明治十二年に院内町九三八番地と九六三番地の一、七三二平方メートル(五二五坪)を敷地に本格的な庁舎の新築工事に着手し、完成後正式に千葉警察署と称したというから、明治六年にスタートしたというものの、当初は幼稚なもののようであった。
 スタート当時の構成、人員などはあきらかではないが、初代署長は平田友雄という人で、半年後には福原三箴と代わっている。その後火災にあって移転が行われている。
 裁判所、警察署の発足とともに、代書人が裁判の代理、補佐をつとめるようになった。今日の弁護士の始まりである。ついで明治九年代言規則により、試験制度によって代言人(弁護士)が発足している。