軍事施設の建設

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 軍事施設の建設が、明治末期から、第二次大戦中にかけて、現在の椿森、作草部、天台、穴川、小中台、園生という主として西北郊の台地面に出現した。その敷地総面積は五―七七表のように約一四〇万坪に達し、松戸市、習志野市、四街道町を包含すると、旧日本陸軍の特科隊(学校)のほとんどが結集したわけである。
5―77表 千葉市管内旧軍用施設地積一覧表 ―昭和20年11月30日に旧軍財産を移転登記―
施設名地積(坪)施設名地積(坪)
 誉田陸軍飛行場267,620②千葉軍用停車場9,429
 陸軍防空学校教導隊照空訓練所369 千葉小銃射撃場20,084
     〃322 千葉・下志津間軍用軽便軌道28,309
     〃816 陸軍防空学校教導隊照空訓練場334
     〃336 千葉屯在部隊治水排水路129
 下志津第五教導飛行隊10,372 千葉陸軍基地677
 陸軍航空本部畑送信所3,737 気球連隊21,466
 下志津飛行場419,977 鉄道第一連隊船置場801
 下志津飛行学校39,626③千葉連隊区司令部千葉憲兵分隊3,113
①陸軍防空学校107,636 陸軍防空学校教導隊照空訓練場851
 陸軍戦車学校81,886     〃290
 陸軍歩兵学校63,385     〃295
 千葉練兵場60,446     〃308
 鉄道第一連隊34,664 陸軍兵器補給廠外76,438
 鉄道材料廠作業場121,952 下志津第五教導飛行隊乗員宿舎3,074
 陸軍歩兵学校射撃場17,063 〃         工員宿舎3,425
 千葉憲兵分隊及び官舎471合計1,399,701

①東部軍経理部千葉出張所を併設
②鉄道第一連隊演習用材料庫を併設
③千葉憲兵分隊下士官以下詰所
 以上の他に施設地積の一部が千葉市管内に属するものとして,陸軍野戦砲兵学校と千葉・津田沼間軍用軽便軌道,下志津演習場及び特別廠舎がある。

(大蔵省関東財務局千葉財務部提供資料による)