稲毛駅とその周辺

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 鉄道開通当時、駅を検見川に設ける予定が地元住民の反対で幕張に置いた。明治三十二年(一八九九)九月、地元の用地寄付請願で稲毛駅を新設した。冬は寂寥としているが、夏期は海水浴、避暑地として都会人の往来が多い。県道は海岸沿いに検見川町に通じている。京成電鉄は駅附近に二カ所の停留所があり、運転も多く近距離客はこれの利用が多い。
 稲毛駅の主要貨物は甘藷、生野菜などで、東京のほか東北、北海道、大阪へ送られる。駅員一〇名、収入は一日平均旅客五九円、貨物五七円である。取扱数量は一日平均乗客二一五人、発送貨物一二トン、到着貨物八トン、発着貨車二車である。