もう一つ昭和五年十二月に発刊された二六新報社千葉支局(梅屋敷にあった)の『千葉市自治役職員名簿』によると、千葉市役所の陣容は次のとおりである。
市長 神谷良平
助役 景山周蔵
収入役 吉田吉太郎
庶務課長 須郷丑(うし)松
税務課長 元吉新三
学務課長 市川儀平
書記 二九人
技手 二人
土木技術員 三人
掃除巡視 三人
度量衡取締員 一人
屠場事務員 一人
隔離病舎事務員 一人
産業技術員嘱託 一人
以上のように市長以下四九人である。
市議会は議長が石塚正二、副議長は古川興となっているが、参事会員、市会議員は次のとおりである。
▽参事会員 戸田禎三、和田叡一、紅谷茂三郎、川島幸之助、真木利兵衛、山谷藤三郎、根岸久馬、西川測吉、森谷喜惣治、高山治郎吉
▽市会議員 戸田禎三、志方恵太郎、根岸久馬、斎藤三五郎、武本為訓、大沢中、真木利兵衛、中尾千剛、内山徳太郎、和田叡一、金親雅三、宮間俊太郎、古川興、山田彦七、沢部恒三、森谷喜惣治、八木坦、西川測吉、海宝房吉、山谷藤三郎、紅谷茂三郎、酒井角蔵、石塚正二、川島幸之助、北沢春平、篠崎庄之助、島崎留次郎、山本政次、高山治郎吉。
市会議員は昭和四年の三月に行われた普選にもとづく選挙で当選した人々である。このほかで目につくものは、千葉市資源調査委員という制度があって市議によって構成されている。同委員会には第一、第二、第三分科会があって資源調査に当たっているが、資源の少ない千葉市のなんの資源を調査したのか疑問も残る。