組立加工工業

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 中央地区には、食品関係以外の企業も進出している。

 横河橋梁製作所――明治四十年、大阪市で創業。千葉工場は昭和四十四年に操業を開始した。当工場は同社最大の規模で、最新鋭の設備を誇り、大物製造では他社の追従を許さない。主原料は新日本製鉄より入手する。主な取引き先は国鉄・道路公団・建設省・県である。当工場では橋梁のほか、超大橋に使用するワイヤーの開発や、超高層ビルの鉄骨製造も行っている。最近これらを利用した建築物は、総武線江戸川橋梁・世界貿易センタービル・京王プラザホテルである。

 藤代造船所――幕張地区で操業していたが、国道一四号線バイパス建設に伴い県の要請で当地区に移転し、昭和四十三年六月より操業を開始した。当所で建造するのは、東京湾内で使用する総トン数五百トンまでの無動力鋼鉄船が主である。無動力船建造では第一位の実績を誇り、屋内ドックのため中断なく作業が可能で、二〇日間で進水する。原料の鋼板は新日鉄君津製鉄所よりトレーラートラックで運ばれる。流れ作業方式を取入れた高能率造船所であるが、前面が波浪高く接岸がむづかしいこと、海水汚染がひどくなり塗装関係がだめになること、海上浮遊物が多く進水に困難をきたすなどの問題がある。

 横浜造船――昭和三十三年十月横浜で創業。船舶の大型化時代の中にあって、中型造船への進出を企図して、四十二年七月に当地区に進出した。現在千三百トン級までの中小型鋼鉄船の建造修理を行い、建造船は東南アジア方面に輸出されている。当地では関連業者が少なく、また必要原料の調達に不便である。