(一) 公害のない企業の立地ということであったが、工場からの排水によって海水の汚染が進み、同地に立地した造船所が影響を受けている。
(二) 従業員の通勤に不便で、バス路線の増設がのぞまれる。
(三) 貨物輸送のため鉄道建設がのぞまれたが、ようやく昭和四十七年二月に出洲と蘇我駅間約五キロメートルが鉄道建設公団の手で着工された。完成予定は四十九年秋である。
(四) この地区の工業用水は地下水である。第一期一二井、第二期六井、計一八井で一日二万一千五百トンを給水しているがじゅうぶんではない。用水使用制限のため操業上問題があるという企業もみられた。そこで不足分は、印旛沼からの導水をめざし、川鉄用水と共同で工事を行い、四十七年末に完成した。一日二万五千トンの用水が追加供給され、日量四万六千五百トンとなり、用水上の問題は解決された。
(五) 食品関係企業の集りのため、大型のドブネズミ・クマネズミなどが発生し、その駆除に頭をいためている。