昭和四十一年進出の主な企業

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 利根コカコーラボトリング(株)千葉工場――矢作町。キッコーマン醤油(株)を母体として昭和三十七年二月設立、本社は市川市下新宿にある。当社の販売地域は、千葉・茨城・栃木の三県で、各県に工場をもっている。本県の場合、最初は本社所在地に工場を建設したが、県都で人口集中地域である千葉市に工場を移転し、製造を開始した。市川工場は閉鎖。用水はもと県の水道用井戸であったものを利用している。原料は横浜地区より入手し、製品出荷先は千葉県内である。

 千葉電子工業――本社・工場は作草部町にある。日立製作所茂原工場の分散工場として、女子労働力の得やすい当地区に立地した。電子計算機用記憶装置部分の組立や、各種真空管の組立検査を行っている。部品は日立茂原工場より支給され、製品は茂原工場に送られる。従業員三百名中二八五名は女性である。

 中央技能センター――六方町。県及び市の共同誘致によって、労働省雇用促進事業団が、土地を県開発公社から借用し、失業保険の特別会計からの出資により当センターを設立した。

(一) 設立目的――技能労働者が不足しているにもかかわらず、企業内の職業訓練は伸び悩みの状態を続けている。そこで企業内の職業訓練に対する種々の援助業務や、職業訓練に関連する必要な業務を行い、労働者の技能の向上を計り、産業の発展に寄与する。

(二) 施設――本館、総合実技場、機械実技場、寄宿舎。

(三) 業務内容――イ就業者の再訓練、ロ監督者訓練(職長・組長等の再訓練)、ハ職業訓練所の技術指導員の再教育(これは全国唯一の施設で重要である)、ニ各種技能大会の会場提供(四十五年技能オリンピック会場となった)。ここは再訓練・再教育センターとして重要である。

(四) 利用状況――千葉・東京地域の利用者が多く、機械・溶接・電気機器の配線部門の利用が多い。

(五) 現状ではセンターまでの交通が不便なため、時間の関係で中小企業の就職者が簡単に利用できない点が問題である。

中央技能センター