以上のほか、特色あるものに昭和四十五年の日特金属工業千葉工場と、四十六年の千葉県豆腐商工組合千葉工場(両者とも長沼原)がある。前者は、建設機械(タイヤ式トラクターショベル)の量産体制を整えるため当地に工場を建設した。原料の鋼板類は住友金属・新日鉄から供給される。後者は、県内の北は野田・柏から南は市原市五井地区までの豆腐業者の組合が共同で建設した油揚げ製造工場である。製品の油揚げは、各業者を通して販売される。製造目標は日産五万枚である。原料大豆は晴海に陸揚げされたものを、油とともに東京からトラック輸送される。労働力は近在の農家の人たちが多い。農繁期になると休む者が多く、そのときが油揚げの需要増大期に当たることが問題となっている。