千葉市の居住環境を良くするために、住宅街を整える都市計画の事業が進められている。これは土地区画整理事業である。土地区画整理事業は新市街の整備であり、大規模な住宅団地の造成と平行して進められている。また既成市街地の整備には都市再開発事業が行われている。土地区画整理事業は、昭和十年に千葉第一組合が設立されて三・四ヘクタールの事業が行われてから、戦災復興都市計画・京葉臨海広域都市計画・メトロポリタン都市計画を通して事業面積を広げてきた。

　戦災復興都市計画において、戦災をうけた中心市街の二三〇ヘクタールのうち、一三〇ヘクタールの整備が戦災復興土地区画整理事業によって行われた。このときこの事業から除かれた栄町区・登戸区・港町区と新田町区の七八ヘクタールは都市改造区画整理事業として行われている。これらの進捗率は昭和四十七年末において栄町区は完了したが、港町区は六〇パーセント、登戸区は三五パーセント、新田町区は三〇パーセントにとどまっている。現在は京葉道路から臨海地帯にかけては市施行とし、京葉道路から外周地域は組合施行としている。京葉臨海広域都市計画において土地区画整理事業は、市・国施行は二三ヵ所であり、このうち三ヵ所が完了した。また組合施行は一五ヵ所全体が完了した。そしてメトロポリタン都市計画の段階に更に土地区画整理事業の区域を二千百ヘクタールも実施しようとしている。都市再開発事業はこの段階において中心商店街の再開発や稲毛駅前の再開発、国鉄千葉駅裏の再開発がとりあげられようとしている。