千葉市内においても更に大きな住宅団地が相次いで実現した。住宅公団をはじめとして、都市公社、住宅供給公社、区画整理組合などの住宅用地の開発も活発に進められている。
六―八八表のうち稲毛駅前、弁天、神明、出洲港、検見川三丁目は市街化住宅である。稲毛海浜ニュータウンは昭和四十八年三月現在一、四七六戸であるが、完成すると公団住宅だけで一万一七三戸になる予定である。また検見川海岸に同じ公団住宅二、五九二戸を建設することになっている。さつきが丘団地は完成すると二、九〇〇戸となる。更に東寺山、千葉、市原の各両団地が造成されることになっているが、明確な戸数は確定していないということである。
団地名 | 戸数 |
戸 | |
あやめ台団地 | 2,028 |
園生〃 | 433 |
小仲台〃 | 310 |
花見川〃 | 7,081 |
千草台〃 | 2,091 |
さつきが丘〃 | 2,580 |
稲毛海岸三丁目〃 | 768 |
幸町〃 | 5,916 |
西小中台〃 | 998 |
稲毛海浜ニュータウン | 1,476 |
稲毛駅前〃 | 80 |
弁天〃 | 128 |
神明〃 | 105 |
出洲港〃 | 201 |
検見川三丁目〃 | 65 |
(昭和48年3月現在住宅公団調べ)
このほかに都市公社(前身は坂月ニュータウン協会)の所管する千城台団地があるが、ここには県営、市営住宅も建築されている。同団地の規模は次のとおりである。
▽千城台ニュータウン=二〇六万六千平方メートル(うち宅地一一九万八九五一平方メートル)四十八年三月現在三万二千人が住んでいる。
ほかに勤労者住宅協会が犢橋に勤労者向けの住宅団地づくりを推進している。
そのほか一般の住宅団地として都賀、さつきが丘などのほか、都賀、源町の二地区で区画整理組合などによる住宅団地の建設(分譲も行われている。)も推進されている。その規模は、
▽都賀区画整理組合=四三ヘクタール(約一三万坪)
▽源町区画整理組合=四一・三ヘクタール(約一二万坪)
以上の二カ所は、分譲であるため戸数は適確につかめていないが、規模からいって、かなりの戸数が建設されることになる。
また、住宅供給公社によるものとして、
▽大宮団地=六六万平方メートル(主に分譲)一九六戸だけ賃貸=四十年に完成。
▽小倉団地=七一万平方メートル(主に分譲)
▽こてはし団地=八〇万平方メートル(主に分譲)
が主なものであるが、同公社は昭和二十八年に設立されて以来、千葉市内では松ケ丘に賃貸住宅三六戸を建設、ついで轟町の賃貸住宅二〇戸、星久喜団地の分譲、稲毛団地の分譲など千葉市内の住宅地づくりに貢献している。
また、一般民間のマンションや貸アパートや貸ビルなどが相次いで建設され、千葉市の建物は面目を一新した。またボーリング場が相次いでできたのも四十五~八年にかけてであり、更にノッポの駐車場ビルができたのも四十七~八年にかけてが最初である。