公園については『千葉戦災復興誌』及び天皇陛下がご視察に来市されたさいの『説明資料』によると、戦災復興計画では千葉市内の公園計画は、県庁公園、千葉公園及び亥鼻公園などわずか八カ所しか考えられていなかった。しかし、都市化の進展に伴って緑の確保が市民生活の上に重要な課題となってきたので、市政の中で大きなウェイトを占めるようになった。

　市役所の四十七年度統計によると、六―九二表のように四十六年四月現在の都市公園だけで一三二カ所、都市計画公園が六二カ所、公園緑地四カ所、児童公園としてのチビッコ広場二三カ所に及んでいる。（都市計画公園、公園緑地、チビッコ広場の一覧表はスペースの関係で省略する。）

　このほか今後計画されているものとして、五六ヘクタールの海浜公園、一〇〇・九ヘクタールの昭和の森、花見川リバーサイドパーク、植物公園、動物公園やハイキングコース、サイクリングコース、更には青葉町の農林省畜産試験場あとの公園化計画など公園事業は、戦後の計画に比べれば、まさに雲泥の差である。

　表でもわかるとおり、千葉市の公園建設は、三十五年ごろから急ピッチで整備されている。しかも、その大部分は、この一〇年間に建設されているが、最近は地価の高騰により、公園用地の取得が困難になってきている。

　プールは昭和三十五年に千葉公園に初めて市営プールが完成していらい、各学校にプールの建設が推進されてきた。現在ではほぼ全小中学校にプールが整備されているが、四十八年には県の手によって稲毛の埋立地の「わんぱくランド」に大プールがオープンした。