香取神社

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 祭神は経津主命である。現在は方一間の小さな社であるが、その創建は妙見寺より約百余年前といわれている。光孝天皇の仁和元年(八八五)九月二十五日の勧請と伝えられている。古く道場より、現在の千葉神社にかけての一帯は香取山と呼ばれ、香取神社はもと小門口(妙見寺の裏門にあたり、佐倉藩の夫人などの退出門)の近くに奉祀されてあったが、明治二十五年の大火で、現在の地に移された。

 千葉氏が猪鼻山に居城を定める以前から鎮座しており、当社は妙見社のいわば地主の神にあたっている。千葉神社の祭礼の際、神輿の渡御には、まず当社に立寄り、還御には正面鳥居より入らず、香取神社側の脇門より入るのは土地の神である香取神社に敬意をあらわすためと伝えられている。