成人病対策

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 六―一二三表からもわかるように、近年死亡原因の上位を占めているのは、がん、高血圧、心臓病等である。これらの病気は三五歳前後から急激に増加しており、社会においても、家庭においても重要な地位を占めている人々の生命を奪っている。

6―123表 主要死因別死亡者数
年月総数結核悪性新生物中枢神経の血管損傷心臓の疾患肺炎気管支炎胃・十二指腸潰瘍老衰
昭和37年2,1551213643081621514129132
382,037141385355212732228152
391,61742237415265634619131
401,7196029122942331882029
411,6845030233928680232199
421,48337286336221781924108
431,81540359378270832718137
441,890453503681851093530111
452,11745381432227109620132
462,04442378447209895022135
年月胃炎及びネフローゼ新生児の未熟児肝硬変性病赤痢下痢胃腸炎不慮の事故自殺及び自傷その他
昭和37年184654618427557
382642541313335411
393252291311525133
4018681451119634301
41275818711611326218
421853162118226166
434177204146332252
4428992012642342
452648311119150417
4617852811013142358
(注) 千葉県中央保健所管内発生数である。

(千葉県中央保健所)

 現在がん対策の主要なものとしては、集団検診があり、検診車や医療施設において、胃がん・子宮がん患者の早期発見に大きな効果をあげている。

 死亡率の最も高いのは高血圧による脳卒中である。これの死亡者数は増加の傾向を見せている。そこで四〇歳以上を対象とした血圧検診(六―一二四表)が、その予防に一役を買っている状況である。

6―124表 血圧検診実施状況(昭和46年)
種目年齢階級
総数29歳以下30~39歳40~49歳50~59歳60~64歳
受信者数1,35374187367431294
測定回数初回2172358644032
2回以上1,13651129303391262
異常なし79763156251213114
要治療者最高150以上5611025121216189
要治療者14128335246
内訳最高が180以上9912214233
〃  200以上288812
〃  100以下1416421
父母の死因が同類疾患の者399123012015780
国保被保険者95026101252329242
検査者数尿検査蛋白189823515849
±
15762
202823586449
±
5122
眼底7116112924
心電図9536223430

(健康指導課)

 以上のほかに、千葉港が門戸を諸外国に開いている関係から、急性伝染病、性病などの導入口ともなりうるので、千葉港の防疫体制は強化していかなければならない。