都市排水

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 本市においては、市街化が急速に進行した地域が多い。このうち、公団・公社などの造成した大規模団地においては、その団地内に生活廃水の処理場や雨水の調整池等が設置されているが、規模の小さい民間宅造地やスプロール現象の市街地においては、これらの施設・設備が伴わないままに、生活廃水や雨水の流出量が増加している状況である。

 また、本市を地形的にみるとほぼ平坦である。宅地造成に当たっては森林を伐採し、多少の起伏は平坦化してしまう。この地形や地表面の変化により、雨水の流水量は増大し、従来の下水路の規模では対応しきれなくなっている。

 更に、天然ガスの採取、深井戸による工業用水等の汲み上げにより地盤沈下の現象が生じ、このために、大雨が降ると地域によっては床下浸水、道路農地の冠水等の被害を受けやすい地域も生じている。

 現在の排水系統は、花見川・鹿島川・村田川のほか、都市下水路として六方下水路・草野下水路・浜田川下水路その他の下水路からなっている。

 今後は雨水、不用水等を速やかに排除し、浸水・冠水等の被害から市民生活を守るため、全市域について排水体系を確立し、これら排水系統を規模別、機能別に分類したうえ、河川や都市下水等の整備を促進することになっている。

中央下水処理場