老人福祉施設

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 北谷津清掃工場に隣接して「北谷津園(老人いこいの家)」が、緑に包まれた閑静な所に設けられ、工場からの給湯を受けて、一日中入浴ができるしくみになっている。昭和四十四年四月、五千万円の工費をかけて完成したが、内部には、大浴場 二、舞台付大広間 一、和室 五、ホール 一、ロビー 一があり、また、自動按摩器なども用意されている。収容能力は二百人で、老人クラブの加入者または六〇歳以上であれば無料で利用できる。現在、一日平均の利用者は八〇人前後で、年間利用者は、昭和四十六年度において二万五千人を数えている。ここには、月曜日を除いて、毎日送迎専用バス(吉寿号)が運行されている。

 千葉市における六五歳以上の老齢者人口は、四十七年四月一日現在、二万三四五〇人で、総人口の四・五パーセントを示し、昨年度の四・二パーセントに比して、いくぶん老齢化がすすんでいる。特に最近では、ひとり暮しや寝たきりなどの保護を必要とする老人の増加が目だち、六五歳以上の寝たきり老人は、約四五〇名を数えている。市では、四十六年度より二カ年の継続事業として、予算二億円余をかけ、千城台南四丁目に「千葉養護老人ホーム(和陽園)」の建設にとりかかり、四十七年十月、寝たきり老人を五〇人収容できる特別養護老人ホームの落成をみた。建物は、鉄筋一部二階建で、個室から六人部屋までを含め、二二の部屋から成っている。

老人ホーム

 また、老人世帯が良好な環境の中で、幸せに余生を過ごせるようにと予算八千万円をかけて、千城台団地に老人福祉住宅を建造するほか、老人の生活相談や働く場所の紹介、老人医療費の助成、敬老会の開催、老人健康診断、老人家庭奉仕員の派遣、敬老バス(百寿号・白寿号)の運行などの事業も、積極的にすすめている。