亥鼻町(いのはなちょう)
『相馬日記』(1)に、「千葉に亥鼻という山あり、池などの上に崎のさしいでたる故の名にや」とある。こんなところから名付けられた山の名をとって町名にしたものと思われる。
大治元年(一一二六)千葉介常重が平忠常の取り立てた城地を修復して、居城と定めた千葉城の城跡にできた町で、昭和十一年(一九三六)の町名改正のときに初めて発足した新しい町名である。町内に千葉城跡、七天王塚がある。
挿図11 亥鼻城址の土塁跡 亥鼻町