
京葉(けいよう)に
古代(こだい)のはすの
あざやかさ
戦時中東京都が燃料不足を補うため、花見川下流の低湿地にある草炭を開発しましたが、
太古の夢でもある蓮の実が発見される糸ロはこうしたことから始まりました。
この開発は戦後も続き昭和二十二年夏人夫が丸木舟などを発掘したことが契機となって本格的発掘調査が行われ、
植物の実が出土されるにおよんで、大賀一郎博士は、地元の小中学生を動員して、遂に古代蓮の実を、三個ほりあてました。
そのうちの一個が昭和二十七年七月十八日早朝淡紅色の花をよみがえらせ、大賀博士の永年の苦労が実を結んだのです。
蓮はやがて分根され現在一部が千葉公園であざやかに咲いています。