
七里法華(しちりぼっけ)
備前法華(びぜんぼっけ)と皆法華(みなほっけ)
土気城主酒井定隆の領内であった山武郡、長生郡、市原市、千葉市にまたがる地域で
信仰されている法華信仰を七里法華といいます。
『七里法華』は、酒井氏が若き日に浜野町にある本行寺の僧日泰と知り合い、
将来、一城の主となったならば自分の領内を法華宗にすると約束したことから始まります。
後年、土気城主となった酒井氏は、日泰に帰依し領内七里四方の寺院や人民をすべて法華宗に改宗させました。
これは一種の宗教政策でした。七里法華は、南北朝の頃、備前に日蓮宗が伝えられた『備前法華』、阿波の三好氏が一五七五年、
阿波国内をことごとく法華宗に改宗させた『皆法華』と共に有名です。