に 日泰は 大時化鎮めて 本行寺

かるた絵札

日泰(にったい)は

大時化(おおしけ)鎮(しづ)めて

本行寺(ほんぎょうじ)


 ある朝、品川泰師河岸から船便で浜村に向かう海上で、突然強い風雨に襲われ、船は怒涛に呑まれ木の葉のようにもまれ、船客一同生きた心地なくあわてふためいてしまいました。その時日泰(にったい)師は1人船首に立ち泰然としてお題目を唱え、嵐の鎮まるよう一生懸命祈願をいたしました。すると、その甲斐あって暴風雨は次第に鎮まり、船は無事浜村に着くことができました。

 ちょうどその船に乗り合わせた酒井小太郎定隆(さかいこたろうさだたか)という武士は非常に感激して即座に師弟の契りを結び「一国一城の主となった暁には領内の民を全部妙法に帰依させ本日のご恩に報いましょう」と約束をいたしました。

 其の後、土気城主となった時、現在の長生・山武郡の東西南北七里の間すべてを法華経に改宗させました。世にこれを上総七里法華といい、本行寺はその根本寺であります。