旧(きゅう)生浜町(おいはまちょう)役場(やくば)庁舎(ちょうしゃ)
昭和(しょうわ)レトロの心地(ここち)よさ
昭和3年に町制施行した生浜町は7年(1932)に、木造2階建ての洋風建築で赤いフランス瓦葺きの役場を新築しました。玄関ポーチ上のバルコニーは明治・大正期に建てられた郡役所建築によく見られる擬西洋意匠表現をもち生浜町役場の外観を象徴的に飾っていたものと考えられています。1階は事務室などで、2階は議場となっています。
明治22年(1889)町村制により北生実・南生実・有吉・浜野・村田の5村が合併して生実浜野村が誕生し、大正14年(1925)に生浜村と改称しました。遠浅の海岸で養殖漁業をする半農半漁の村と、山側の農業を主とする村が小学校の位置をめぐって争ったこともありましたが、いずれも江戸時代を通して生実藩領に属し、陣屋元の北生実と浜御蔵があり河岸で栄えた浜野とを中心に気脈が通じる間柄だったのでしょう。