猿子、腰巻(以上東小松川)金体(西一之江)あらく(逆井)坂蓋(笹ヶ崎)下馬木(下小岩)などの字名はその由来は一寸解釈に苦しむが昔の庶民の生活感情なり社会事象に対しての率直な表現と受取れる。
なへうち、とうが畠、はたけしり、くろとうし、屋きり(以上松本)などの地名は耕作に関係した名称であり同じく松本のおてう(おちょう)は人名からの呼称かと思われる。佐久間たつ中も同様と考えられる。
それから記録にのっていないが各地に蔵前という小字がある。ごく小地域をさし、場合によっては屋号がのこっている。江戸時代郷蔵のあった附近をさして呼ばれている。